フリーランスエンジニアを雇う、企業側のメリット
最近フリーランスエンジニアと言う言葉をあちこちで目にするようになった。
一時期私もフリーランスエンジニアとして働いていた。
自由だった。出勤時間も自由だったし、作業場所も自由だった。
そんなメリットがあったのでフリーランスエンジニアになった。
しかし縛られないがゆえのデメリットもあった。
このように、多くの記事では、
フリーランスエンジニアとして働く「雇用側(正式には雇用ではない)」のメリット・デメリットについて触れている。
しかし、フリーランスエンジニアを雇う「企業側」のメリット・デメリットについて述べている記事は少ない。
そこで、企業側のメリットについてまとめてみたいと思う。
(デメリットはまた別の記事で)
・安く雇える
これは、「フリーランスエンジニアの単価は一般的なサラリーマンの収入に比べると高い」という事実に矛盾すると思う人もいるだろう。
ここで、サラリーマンの収入について「貰う側」「払う側」で考えてみたい。
貰う側からしたら
サラリーマンの手取り = 給与 - 税金
払う側からしたら
給与 = サラリーマンの手取り+ 税金 * 2
※サラリーマンは会社に税金の半分を負担してもらっている。
逆からみると、会社はサラリーマンの給与から天引きされる税金の2倍を払っている。
その他諸々含め、企業が25万の給与を支払う場合、会社が実際に負担している金額は40万程度だと言われている。
それに対し、フリーランスエンジニアは外注なので、税金を負担しなくてもよい。
それだけサラリーマンよりも高い「報酬」を払うことが可能だ。
ただし、必ず安く雇えるとも限らない。
単価の高いフリーランスエンジニアを雇った場合などは、やはり会社員にかけるお金よりも高い金額を払う必要が出てくる。
しかしそれでもなお、フリーランスエンジニアを雇うメリットがある。
それが以下の点だ。
・固定費を抑えられる
会社にとって、毎月出ていくお金(固定費)が少ないことはとても良いことだ。
社員を雇うと、毎月給与を払わなくてはならない。
その時会社が儲かっていなくても、かならず給与は発生する。
しかし、フリーランスエンジニアはプロジェクト単位での契約であることがほとんどだ。
つまり、プロジェクトが終わったら任期が切れる。すると、繁忙期以外は固定費を抑えることができる。
これは会社にとって大きなメリットだ。
このように企業側には、
・安く雇える
・固定費を抑えられる
というメリットがある。これは雇われる側の人には意外と知られていない。
昨今フリーランスエンジニアの需要がそれなりに高まっているのは、
あたりまえだが「個人のメリット」と「企業のメリット」の双方が存在するからだ。
美味しい話はその逆側の視点から見つめることも大事である。
そう思ったよ。